特定非営利活動法人パートナーシップ・サポートセンター

第7回 企業&NPO協働アイデアコンテスト

 公益財団法人中部圏社会経済研究所(今年7月、財団法人中部産業・地域活性化センターより名称変更)とPSCの協働により、第7回企業&NPO協働アイデアコンテスト最終選考会が10月17日(水)、名古屋栄ビル12階にて行われました。会場では書類審査を通過した5団体による、審査員から“どこが1位になってもおかしくない”と評されるほどの熱戦が繰り広げられ、長野県塩尻市のNPO団体が最優秀賞を受賞。奇しくも塩尻市からは2年連続3回目の最優秀賞の輩出となりました。

 プレゼン後に行われた東海ゴム工業且ミ会貢献推進室長・戸成司朗氏による「なぜ企業はNPOと協働するのか!」と題したミニ講演では、CSR経営向上が企業戦略の中でも重要な課題であること、その課題解決のためにNPOとの協働を求めていることや、企業がNPOに求めているリソースは何かなど、企業の本音として具体的な内容をお話しいただき、NPO・企業どちらの参加者からもとても参考になったとの感想を多数いただきました。

 審査発表は交流会で。停電するなどのハプニングもありましたが、終始和やかな雰囲気の中、NPO、企業、行政など、垣根を越えた交流となりました。

 最終選考会の結果は以下のとおりです。

<審査結果>

事業名
団体名
所在地
事業概要
最優秀賞 若者就労支援施設「おもちゃ箱のレストラン」(仮称)新設協働プロジェクト (N)ジョイフル 長野県塩尻市 松本平広域公園内にて、公園利用者が利用できるレストランを新設。ニート等、就労・職場定着が苦手な若者・就労に不安感の強い若者が一定期間働くトレーニングを実施。企業がハード面を準備し、NPOがソフト面である運営を行うことで一緒に「人を育てる」。
優秀賞 「守れ!ナデシコちゃん」 なごや外来種を考える会 愛知県長久手市 3年後に実施予定の特定外来種「オオキンケイギク」防除会に向けて、日本古来の「カワラナデシコ」の種子の生産や分布調査などを企業と協働で行う。「ナデシコ」という関心の持たれやすいキーワードで呼びかけ、COP10愛知目標の実現を目指す。
特別賞 「つながりカフェ」でご近所力アップ!〜地域と多世代の顔の見える関係作り〜 ママのホンネ研究所 名古屋市 「カフェ」をママ目線でコンサルティングし、子連れでも気兼ねなく入れる、憩いの場を作る。「つながりカフェ」認定店とし、地域の喫茶店・カフェ文化の保全・継承と、子連れお出かけ支援を融合し、つながり作り・「まち」の活性化につなげる。
奨励賞 僕らのフリースタイルラーニング(多様な学び場) 平日くらぶ 長野県諏訪市 日中使われていない学習塾で、不登校の子どもたちや、その親(保護者)の居場所をつくる。学校教育では対応しきれない自由な学びをプロと一緒に構築し、子ども自身の悩みを受け止め、子どもが回復するまでの居場所とする。
中高生のまちづくり活動アイデアコンペ実施事業 すごろく研究所 (愛知県すごろく研究所 ) 愛知県春日井市 国内事業では、中高生によるまちづくり活動のアイデアを集め、互いに刺激し合い、アイデアを具体策として練り上げる機会を作る。また海外事業としては、中高生が先行事例であるドイツの「ミニミュンヘン」の視察を行い、より広い視野を持つ社会的起業家の卵を育む。